調子を上げてきた株たち

By b.myhoney - 7月 07, 2022

わが家の多くのインターミディエイトたちにとって程よい温度と湿度の季節になってきてから暫くが経過し、ここ数日は冴えない天気が続いているとはいえ、本格的にシーズン到来といった様子です。これまで植え替えなどのショックを引きずって低調だった株達も徐々に調子を上げてきましたので、そんな株をいくつか紹介します。

本当はまとまった記事を書きたい株やテーマがいくつか存在するのですが、なかなか時間が取れそうにないので簡潔な記事でお茶濁し。悪しからず。

N. platychila x lowii (Seed Grown) CK

昨年に一度記事にしたこの株。 

bijou nepenthes: Nepenthes platychila x lowii CK 

用土と鉢の組み合わせがわが家の環境に合わないと見てこの冬に植え替えをしました。

そして、冬から春にかけて蓋や襟が形成不全のピッチャーを2つ付けたあと、ゆっくりと調子を上げ、ようやくまともなピッチャーを完成させました。


サイズ自体はあまり変わっていませんが、襟の迫力というか成熟感は少し薄くなったような気がします。根が万全に定着してからのピッチャーに期待したいところ。

この株は葉がけっこう硬くて厚みがあり、いかにも形成にエネルギーを要しそうな感触があります。植え替えで根が定着していない間に生育がゆっくりになったのもなんとなく分かる気がしますね。


襟のストライプは相変わらず魅力的。アッパーの特徴的な姿を見たいと思う反面、この濃厚な色味を持つロアーもまだまだ見ていたいという相反する気持ちがあります。アッパーになっても色が薄くならないといいな。

N. veitchii (Candy Red Stripe x k)

山田食虫植物農園(Y’s Exotics)で購入したN. veitchii。名前から想像するに、赤みの強いストライプ襟の母親に、EPのN. veitchii (k)を掛けた品種。両親についての情報はこれだけで、実際に使われた個体に関する詳細は不明です。


ピンク色のボディにクリーム色の襟が可愛いです。 

入手時に鉢から抜いてみると根がかなり発達していましたが、用土のミズゴケがだいぶ傷んでいて、外す際に結構根を痛めた気がしました。そこから1年ぐらいまともにピッチャーをつけてくれませんでしたが、今春から少しずつ調子を上げてきて、今回は少しだけ成熟した見た目のピッチャーを付けました。


販売時に付けていた小さなピッチャーを見て「ストライプは無さそうだけど発色が良さそうだな」と思って購入したので、今のところ目論見どおりです。

派手派手のストライプ襟を持つN. veitchiiが色々なところで作出されている中で、無地の襟はあまり人気がありませんが、個人的にはこれはこれで美しさがあると思います。

それと、この個体について言えば、なんだか襟が幅広くフレアな感じになりそうな予感があるので、そこも楽しみですね。葉に対して大きなピッチャーを付けてくれているところにも注目したいです。

N. burbidgeae BE-3848 'Pig Hill'

ついこの間も記事にしたこのN. burbidgeae。

bijou nepenthes: Nepenthes burbidgeae BE-3848 'Pig Hill' 行く末を見守る

小さいながらも4つのピッチャーを並行して維持できるようになり、植え替え後に以前よりも根を充実させられている感覚があります(昨年は1つか2つがやっとだった)。しかし、リーフスパンとピッチャーサイズはほぼ横ばいといった感じで、もう一歩のステップアップにはもう少し作り込む必要がありそうです。

やはり、よく言われているようにN. burbidgeaeは根が良く張る種であり、ということは根に依存する部分が大きいということなので、根をもっと充実させることが株やピッチャーを大きくする上で重要なのだと思います。今シーズン中にどこまでもっていけるでしょうか…?

ピッチャーは赤みが強く、またその形状的にも、N. stenophyllaの血筋を感じる気がします。もう少し大きくなったとき、どういった形状になっていくのかをこの目で見届けたいなと思います。

今後また機を見て成長記録を記事にしたいと思います。

N. veitchii BE-4033 'Bario Highland'

これもついこの間記事にしたばかり。

bijou nepenthes: Nepenthes veitchii BE-4033 'Bario Highland' grex-2

この株は調子を上げてきたとはちょっと違いますが、エージングが進んだピッチャーが独特の色味で魅力的だったので載せたくなりました。

襟は濃色になり上品な雰囲気になる一方で、翼や蔓の付け根などはほのかなピンク色の可愛い色合いとなりました。エージングしてこういう色合いになるN. veitchiiをあまり見ないので、これは本株の個性ですね。

今日はこれぐらいで 。

  • Share:

関連する記事

0 Comments