ニュージーランド産ミズゴケが品薄で入手難の件

LABELS: column, cultivation
By b.myhoney - 10月 09, 2022

ここ最近、気候は目立って涼しくなり、そろそろ冬に向けて植え替えや伸びた枝の整理などに着手している方も多いかと思います。

さて、少し前にもTwitterのTLで話題になっていましたが、ここしばらくニュージーランド産のミズゴケが入手困難となっており、お店から在庫が消えたり値段が上昇したりということが起き始めているようです。

近所のホームセンターで見かけたので早速いくつかまとめて確保

わが家でも主に使う用土は鹿沼土とNZ産ミズゴケですので、この状況がいつまで続くのか/改善の見込みはあるのかどうか、気になるところです。そこで、ニュージーランド産ミズゴケが品薄となっている背景と今後の見通しについて少し調べてみたので書いてみます。

ニュージーランド産の乾燥ミズゴケについて

乾燥ミズゴケ(ニュージーランド産)を開封したところ

乾燥ミズゴケは食虫植物栽培の基本メディアとして従来から伝統的に使われてきました。保水力と通気性があり、柔らかくて根張りを促進しやすく、ネペンが好む弱酸性で、僅かな養分を含有することで砂利系に比べ生育が早いなどが一般に言われる特長です。管理の状況によっては比較的早く劣化しやすいことや、植え替え時に根が千切れがちなことなどのトレードオフもありますが、ネペンテス栽培に適した数多くの特性を有している万能的な用土だと思います。

鹿沼土や日向土などの砂利系用土も同じくかなり万能で、栽培環境によっては砂利系をメインとしている方も多いと思いますが、よく乾くわが家の屋外では乾燥ミズゴケもそれなりに多い鉢で使用しています。

NZ産とチリ産の特性の違い

園芸店で入手できる乾燥ミズゴケはニュージーランド産とチリ産が一般的です。それぞれ性質に違いがあり、一般に高品質とされているのはニュージーランド産です。ニュージーランド産の乾燥ミズゴケは、チリ産と比較して色が白く、繊維の長さ・太さがあり、またそのばらつきが小さいとされます。

乾燥ミズゴケ(ニュージランド産)を軽く水で戻したところ

対するチリ産は、やや赤みを帯びて繊維が短いものが多いです。また、ミズゴケ以外の枝葉などゴミの混入が多い、水分多めの管理だと劣化が早いといった印象があります。

よく見るニュージーランド産ミズゴケ(Spagmossって書かれているやつ。Besgrow社?)の輸入者であるジャパン蘭土さんのFacebookのちょっと昔の投稿を見つけたのですが、そこにもNZ産とチリ産の違いについて以下のように書かれています。


今日は水苔の原産地について。
当社は大まかに分類して2種類の水苔を取り扱っています。1つはニュージーランド産、もう1つはチリ産です。今日はその違いについてご説明したいと思います。
●ニュージーランド産水苔●
ニュージーランドの南島、アルプス山麓の原野に自生しているおよそ6~8種類の水苔の中で、当社は3種類の水苔を輸入販売しています。一般普及品、当社でいうところのAA級水苔は、ニュージーランド産の水苔でも、太く、長く、柔らかく、その能力として最も大事な保水力に優れ、あらゆる水苔の中でも優れたものとなっています。当社では、一般普及品の他に、趣味家の方が利用される高級品や化粧苔として使用する特殊品も取り扱っています。
●チリ産水苔●
チリの高地で採取される、ニュージーランド産とは異なる種類の水苔。ニュージーランド産に比べると繊維も細く、短く、また、色味も赤みを帯びた茶系の水苔がメインです。一般に安価で流通している商品にチリ産のものが多くあります。水苔の特性としてはニュージーランド産よりも劣りますが、よく水を吸い、よく水をキープします。価格はニュージーランド産よりも3、4割安価です。
一般的な洋らん栽培にお使いになる場合は、少々の価格差はありますがニュージーランド産をおすすめします。ガーデニング、苔玉などでご利用の場合は、チリ産でも十分楽しんで頂けると思います。AA級のワンランク下にMIX(A級)という商品もございます。ぜひご利用下さい。

つまり、それぞれに特性があり、用途や場合に応じて使い分けるということができそうです。 

ニュージーランド産はチリ産よりも高価ですが、その品質面から高価格帯の植物を扱う業者さんや趣味家の方に好んで選択されてきたみたいで、中でも蘭をやっている方はミズゴケの繊維を縦に揃えて植えるという話をしばしば聞きますので、繊維が長く揃えやすいNZ産が好まれるといった事情もありそうです。

ニュージーランド産ミズゴケの入手難(品薄)はいつまで続く?


ジャパン蘭土さんのHPを開いてみると、右側の最新情報の欄には水苔の入手難を伺わせるリリースが並んでいます。

水苔予約制の中止について
2022.5.17

昨年より水苔不足が今日まで続き、来年も解消される見込みは全くありません。
水苔のご注文につきましては、予約制とさせて頂いておりましたが、現在の予約数が年間輸入量を超えてしまった為、ご予約の受付を一度終了とさせて頂きます。
※もし納期のお約束が出来なくてもお待ち頂けるお客様がいらっしゃいましたら、お問い合わせフォーム又はお電話にてご予約を承ります。

水苔価格改定のお知らせ
2022.5.12

大変申し訳ございませんが、6月入港以降の水苔の価格改定をさせて頂きます。
メーカーより水苔の値上げ、又、オーシャンフレート(海上運賃)の値上げ、プラス円安が重なり値上げさせて頂く運びとなりました。現在のオンラインショッピングでの表示価格より下記の通り値上げとなります。

〇ニュージーランド水苔・・・平均35%値上げ
〇ペルー産水苔・・・    平均15%値上げ

※既にご予約を頂いているお客様に関しましても、入荷時の価格となりますのでご了承ください。
※価格が決まり次第、ホームページの価格を変更させて頂きます。


5月の時点で既に予約数が年間の輸入量を超えてしまったということで、予約の受付が一旦終了とされた旨が記載されています。また様々な理由によって、6月入港以降のミズゴケは価格が15%程度(ペルー産)、35%程度(ニュージーランド産)値上げされている模様。

では、このままNZ産ミズゴケは年々入手が困難となり、どんどんと値上がりしていくのでしょうか?そして、このままいつかは入手出来なくなってしまう日がくるのでしょうか?

この点について心配している方や、詳しい状況を知りたい方が(私も含め)一定数いるかと思いましたので、昨今のミズゴケの入手難、特に深刻なニュージーランド産ミズゴケの不足について、輸入業者のジャパン蘭土さんに直接問い合わせてみました。

Q.
NZ産水苔の品薄が続いているかと思いますが、これはコンテナ不足や空輸便不足など短期的な要因が主でしょうか?それとも、気候、環境問題等による産出量低下など長期的/永続的なものでしょうか?

A.
お問合せ頂き誠にありがとうございます。
1,ニュース等でご存じの通り、コロナの影響でコンテナ不足や物流網の混乱、船会社の遅延等も重なり、納期に大幅な遅延が生じております。
2,日本への水苔輸入量自体が激減しております。
3,ニュージーランド水苔メーカーの従業員不足問題で生産ペースがかなり落ちております。水苔自体が不足しているという事はないとの事ですが、ニュージーランドは冬の為、乾燥作業にも時間が掛かるそうです。
4,諸外国からの注文。コロナ禍前までは当社に優先して出荷してもらっておりましたが、巣ごもりによる園芸用品の需要から、諸外国からの注文にニュージーランド水苔メーカーは対応を追われており、当社も順番待ちをしている状況です。

以上のような要因が重なり、この先もこの最悪の状況が長期化していくものと予想しております。
納期のお約束が出来なくてもお待ち頂けるようでしたら、ご予約を承りますので、商品のグレード、規格、数量をお知らせください。(ニュージーランド産 AAA 1kg×1袋 等)商品の規格にもよりますが、おおよその納期は2年程お待ち頂く場合がございます。
ご迷惑をお掛け致し申し訳ございませんが、何卒宜しくお願い致します。

ミズゴケの輸入販売が事業の大きな部分を占めているのであれば、現在の状況はとても気の毒…。そんな中でもご丁寧に回答を頂きありがとうございました。

入手難の要因について

それでは、ジャパン蘭土さんから頂いたご回答を順番に見ていきます。

1. 物流網の混乱・遅延

まず1. は、2020年初頭より世界的に流行している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による、世界的なコンテナ不足と物流の混乱・停滞、それに伴う海上輸送費の高騰です。

これによって生じる納期の遅れや輸送費の価格への上乗せ、さらに、ジャパン蘭土さんは触れられていませんが、今年に入ってからの極端な円安の進行も今後の入荷分に対する値上げに関係してくると思われます。

コンテナ不足と海上輸送費の高値はピークを打ったという見方もありますが、すぐに以前のような水準に戻るということもないとも言われています。これは恐らく、円安を除いては、緩やかに落ち着いてくる性質の問題だと予想します。

2.&4.  海外の需要増と日本への割り当ての減少

次に、2. と4. はそれぞれ互いに関係していると思いますが、巣ごもり需要/ステイホームきっかけの世界的園芸ブームによって、諸外国のミズゴケ需要が急増しているらしいということです。

もともと、園芸趣味や観葉植物などが備えている性質として、ミレニアル世代以降のデジタルネイティブな若者にとっての日常であるインスタグラムとも相性が良いこともあって、感染症流行をきっかけとしてのめり込んだ人がそれなりにいるようですね。かく言う私も、ネペンテス趣味に出会ったきっかけはステイホームの日々でした(笑)

欧米で空前のガーデニングブーム インスタ世代のトレンドにも - NewSphere

確かに、中国などの国における園芸ブームの話はしばしば耳にしますし、このような国々の膨大な取引量からしてみれば、日本の需要が後回しにされるようなことがあっても全く不思議ではありません。これは市場の力学なので、諸外国のブームがすべて沈静化するということがない限り、中長期的に影響してきそうな性質の要素。

世界的な園芸ブームもCovid-19の流行状況と同期して緩やかに鎮静化していく可能性もありますが、コロナ禍きっかけで趣味を始めた人々がたくさんいて需要を押し上げていることを考慮すれば、世界的な需要はしばらくの間高止まりするのではと私は予想します。

3. NZ国内事情による生産量の低下

1, 2, 4は世界的な傾向の要因でしたが、3. はどちらかと言うとNZの政策や地理など局所的な要因です。まず、ニュージーランド国内の従業員不足による生産効率の低下が要因として挙げられています。

ニュージーランドの労働力不足は、現政権(アーダーン首相)が推し進めた移民制限の政策に起因するようです。

ニュージーランドと言えば、コロナ禍の初期段階から国境を徹底的に封鎖して成果を挙げたことが記憶に新しいのですが、実は現政権はコロナ以前から移民制限を推し進めていたようで、移民に多くを依存していた同国の経済は2020年の感染症拡大以前から労働力不足の傾向にあったとのこと。今回の2年あまりの国境封鎖で国内の労働力不足は決定的なものとなりました。

参考: 移民減でNZの人手不足に拍車、雇用政策は国民優先(ロイター)

今年に入って、経済界の圧力を受けて国境封鎖を撤廃・移民制限を緩和する方針を示したものの、ミズゴケ業者にまでその恩恵が行き渡るのはいつのことになるでしょうか。

続いて気候的な要因。日本では夏季の間、南半球のNZは冬季ということで、現地ではつい最近まで乾燥効率が悪い時期だったということになり、労働力不足に追い打ちを掛ける季節にあったと想像できます。

現地はこれから夏に突入していきますので、多少は生産性が改善する?

つまるところ、これからどうなる?

ジャパン蘭土さんの説明によれば「水苔自体が不足しているという事はないとの事」で、この部分については安心しました。

非持続的な採取、つまり「取り過ぎちゃった」ことによって自生地のミズゴケ採取自体が困難になっていることによる品薄ということだと、もはや救いようがありません。でも、そうではないということなのでひとまずは安心。

一方で、上でいくつか説明された要因のどれもが、すぐに状況が劇的に改善すると見るのはやや楽観的な予測な気がするので、ジャパン蘭土さんの言う「おおよその納期は2年程お待ち頂く場合がございます」というのは、ある程度現実的な線のような気がしてきます。

最低でも2年ぐらいはこの状況が続きそうだ、というようなニュアンスで受け取るのが良いのかなと思います。

じゃあどうする?(わが家の環境におけるNZ産ミズゴケの代替候補)

近所のホームセンターに限って言えば、グレードの高くない(パッケージに星などが付いていない)NZ産ミズゴケはまだ見かけることができます。繊維の長さを特段気にする必要性が少ないネペンテスなどでは十分無印グレードでも良いと思いますが、今後NZ産自体が(グレード問わず)次第に入手できなくなってくることも想定する必要があると思います。そこで、私の環境における代替案を考えてみました。 

1. チリ産など他産地のミズゴケ

先ほども記したように、わが家ではニュージーランド産のミズゴケを使用しています。以前チリ産を使ったことがあるのですが、私の水分量管理の不徹底もあり(雨避けのない環境も影響したかも?)、わが家では比較的早い段階で劣化してブヨブヨになってしまいました。もしかしたら使ったチリ産が特に安物だった可能性もあります。

ですが、ご自慢の栽培品が先月ギネス世界記録に認定・登録された、食虫植物栽培の生ける神こと兵庫県立フラワーセンターの土居さん(@HD42037455)は基本的にチリ産を使っているということです。


土居さんのように水分を丁寧・緻密にコントロールし、基本的には乾かし気味に(=乾湿のメリハリを付けて)栽培する場合には、チリ産のミズゴケも有効な選択肢に入ってくるのだと思います。初期生育はチリが最高と仰っていますし、何よりコストがNZ産よりも安いです。

初期生育が良いというのは養分がNZ産よりやや多いということだと思われ、それは分解(劣化)が早いことの裏返しでもあるのかもしれませんが、そうだとしても実生の幼苗の生育が良いのは魅力的。

NZ産の入手難を受けて、もう一度試してみようかなと入手したチリ産の乾燥ミズゴケ。
結構どこでも売っていて手軽に購入できる

初期生育の良さを活用すべく、小さな苗をチリ産で植えるというのはアリかもしれないですね。ポットが小さければ乾燥も早く、常に水浸しで用土がすぐに劣化してしまうという懸念も少なく済みますので、こういう幼苗はチリ産と相性が良いのかもと思いました。

一方でチリ産で注意すべきは、水捌けや根回りの通気を好む高地性寄りの種類かなと思います。繊維が短く屑も多いということは、管理次第では割と早い段階で微塵化して水捌けや通気を妨げる状態になりやすいことを意味します。根回りの水の停滞を嫌う高地性種や着生種、蒸れやすい種の中には、うまくやらないと相性が良くない種というのが割といそうな気もします。

NZ産が高騰していて貴重になっていますので、幼苗や水を好む種など、適切と思われる用途に対してはチリ産も併用していくようにしようと思っているところです。

2. ベラボン

ベラボン(ヤシ殻チップ/ファイバー)も、通気性があり劣化しにくい有機質メディアとしてネペンテス栽培にしばしば使われます。大抵は砂利系用土に1割から2割程度の少量を混ぜて使ったりするのですが、海外などではベラボン単体で植えるということも稀にされるようです。

個人的に注意が必要かなと思うのは、ベラボンは比較的カビ(?)が生えやすいことです。

土中で白いほわほわに覆われているのを何度か見た機会があり、他の方の体験談も踏まえるとカビのような菌類が繁殖しやすいのは確かなようです。ネペンテスに有害な菌なのか私には良く分かりませんが、精神衛生上気になるところですし、体力が低下した苗はこれらの菌の侵食を受けてしまうかもしれません。

あとは、根がベラボンを貫通して生える傾向があり、植え替え時に取り外すのが大変といった側面もあります。

3. 鹿沼土

鹿沼土や日向土などの砂利系用土も代表的なネペンテス栽培の用土です。これを単用、あるいはパーライトとの混合などでメイン用土とされている方も多いかと思います。 

わが家のようなミスティング無しの屋外露天栽培では、鹿沼土単用の保水性能はややピーキーな側面があると感じていて、小径な鉢や生育旺盛な交配種と中粒や小粒の砂利系単用の組み合わせでは、水切れは突然やってくるような印象があります。夏場の朝にたっぷり水やりをしたのに夜帰ってくるとカラカラに乾いているということがしばしばあって、そのような株には保水性能を意識してミズゴケを使用することが多いです。

鉢がある程度大きくなると過湿も見えてくるので砂利系用土がメインになります(もちろん種類にも依る)が、特に根の浅い幼苗は一瞬でドライアウトするのでミズゴケを使うことが今のところ多いです。細粒にすれば水持ちが向上しますし、例えば挿し木では非常に重宝しますが、通気性はそれほどなので悩ましいところ。

要は蒸散量と土中水分量のバランスの問題なので、大人しく空中湿度を保つ設備を導入すれば鹿沼土がメイン用土でなんら問題ないはずですし、蒸散が激しくなければ気孔も開いて光合成も活性化すると思うのですが…。まあ、栽培環境はそれぞれの事情に応じて構築すべきだと思いますし(そうでないと長く続かない)、わが家ではもう少し本格的な設備導入は見送る予定です。

4. セラミス

水持ちを気にするのであれば焼成粘土のセラミスも選択肢に入るかなと思います。この用土は水持ちの良さや衛生さに特徴があり、砂利系の用土に混ぜて使用されることが多いです。

近年一般的になりつつある室内栽培などであまり重用されないように見えるのは、おそらく屋外よりも乾きにくい室内では根腐れを招きやすい側面があるからではと見ていますが、どうなんでしょうか。乾きやすい屋外ではそれなりに使えるのではと思い、私のところでも水が好きそうな株には砂利系の用土に混ぜて使っている鉢もあります。

さすがにセラミス単用で使えるのかどうかはあまり自信がありませんが、やや割高になるので基本的には混ぜて使うのが良さそう。

また、これは鹿沼土などにも言えますが、使用前にはザルなどでしっかりと微塵をふるい落として使うこと。植えた後の水はけが悪くなるのを防げます。地味だけど大切なポイントです。

5. クリプトモス

杉や桧の樹皮を基にした有機用土で、ベラボンなどと同じく通気性に優れるので洋蘭などの栽培にも使用できるとの触れ込みです。

私は試したことがないので分かりませんが、もしネペンテス栽培の用土として使えるのであればミズゴケの代替候補として朗報です。これも機会があれば試してみたい用土です。

まとめ

ニュージーランド産ミズゴケについて、その特性と現在入手難になっている社会環境的な要因についてまとめてみました。

それらの要因を見ていくと、このままいけば今後もこの状況が暫く続きそうだと想像でき、チリ産のミズゴケも含めて代替候補について考えていく必要がありそうです。私も鹿沼土をベースにもう少し水持ちを良くするようなミックスやクリプトモスの試用など、試行錯誤してみたいことはいくつかあります。

どの用土にも長所と短所があって、全ての栽培環境・品種にも万能な用土というものはありませんので、それぞれの環境や株の特性に応じて、柔軟に考えていく必要があると思います。そして、そのようなトライアルの連続が栽培者の栽培技術、観察眼を養っていくのだと思いますね。

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