Nepenthes veitchii Bario (seed grown)
以前紹介したヒーローズピッチャープランツさん交配の実生N. veitchii Bario。ゆっくりとではありますが生長しています。
N. veitchii Bario BE-3646 x veitchii Bario (HIPS) |
母株はBorneo ExoticsのN. veitchii Barioの実生リリースで、派手なストライプは無い襟のグリーン系個体が使われたもよう。父株はY's exoticsの赤系ストライプ襟のN. veitchii Bario Y's。
BEのバリオ個体に多く見られる、丸くスクアットなボディにネックが高く立ち上がる襟を持っていて、なおかつ父株の赤みやストライプを引き継いでもらえればいいなと思っている所存。
N. veitchiiは生長するにつれてピッチャーの色かたちがどんどん変わっていくのが普通です。なので、現時点で何かを論ずるのは早いことは重々承知の上で見てみると、僕はこの株の将来が楽しみです。
前回の記事
に記した通り、これほど小さいサイズでありながらストライプ発現は嬉しい兆候(veitchiiは幼苗時に単色襟でも大きくなって突然ストライプが現れることはあるが、その逆は多分ない)。なんなら大きくなるまで出し惜しまずに今からびっちり入ってもらっても僕は全然構わないです。
though still a baby pitcher, striped peristome confirmed! |
最新のピッチャーでもばっちりストライプは確認できます。前回の記事のピッチャーよりも襟がほんの少しだけ成熟して、N. veitchiiであることを控えめに主張しているみたい。
こんな小さな(現在2号鉢サイズ)株でも襟に特徴が現れるものなんですね。
ピッチャー形成の段階では赤茶の発色が強いですが、完成すると落ち着きます。それでも翼の部分やフタには赤みの兆候が残ります。よしよしこの調子。
ミズゴケ植えではありますが極小の素焼鉢によって用土はかなり乾燥気味になっていると思われます。この秋まで屋外放置で特別な加湿はしてませんので、空中湿度も低く蒸散も多め。
そのせいかリーフスパンはなかなか拡大しませんがピッチャーは次第に大きくなってきており、葉とピッチャーのサイズ比が1:1に近くなってきました。
過酷な環境での生存戦略として、葉からの蒸散をなるべく抑えつつ貯水機能を発達させている様子が伺えます。N. veitchiiはそう簡単にはドライアウトしないので、これぐらい乾き気味に管理するほうが株として仕立てやすいような気がしますね。
今のところ着袋率100%でとても素直な印象があります。リーフスパン大きくなっていないので説得力ないですけど笑
実生株は1つずつ違った個性があって唯一無二なので、なんだかより愛着が湧くような気がしますね。
【追記】その後の記事を書きました!
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