Nepenthes veitchii (Bario BE-3646 SG x Bario Y's) HIPS
相変わらずN. veitchii好きな私は、最近こんな実生のN. veitchii Barioを入手しました。
N. veitchii Bario BE-3646 seed grown x veitchii Bario Y's (HIPS) |
ヒーローズピッチャープランツ(HIPS)作出の交配で、まだ2号鉢サイズの幼苗です。
♀株はスリランカのナーセリー、Borneo Exoticsによる実生個体です。BE-3646というコードナンバーはバリオ産の両親の交配で、ヒーローズさんの個体は緑系の丸型のものだそう。襟は派手なストライプなしのYellow peristome (Gold peristome)系統となります。
♂株は山田食虫植物農園由来の赤系の丸型バリオです。ヒーローズさんが10年ほど前に仕入れたもので、両親など詳細は不明。襟には綺麗なストライプが入り、時間が経つにつれ濃い赤茶色にエージングしていく個体です。
余談ですがこのN. veitchii Bario Y's(♂)、山田さんの人気の品種'Akazukin' x Barioの父親なんじゃないかと推測しています。特徴が似ている気がして。
実生ビーチ・バリオの誘惑
これらの子孫がどのような特徴を持つのかは育ててみるしかないのですが、BEのバリオ産に特徴的な丸みのあるボディ形状と高く立ち上がる襟に、Y'sのストライプ襟と赤みの強い袋を持ってくれると個人的には嬉しいです。
どのような見た目になるのか不確定な実生個体は、確定した形質が得られるクローン(Tissue Culture)苗とは違った良さがありますよね。
まだまだ小さいのでこの株の将来性について語るのは正直なところ時期尚早なのですが、このサイズでありながらいかにも丸くなりそうな形の袋を付けています。
そして、わが家に来て最初に付けてくれた袋で早速そのポテンシャルを示してくれたのでした(親バカ)。
the baby plant seems to be very promising... |
2号鉢サイズでありながら、袋は父親を想起させるピンク色に色づいています。
そして、よーく拡大してみると…。
a small pitcher shows faint striping! |
襟にはストライプが入っています。
N. veitchiiは株が大きくなってから初めてストライプが発現することはありますが、逆に幼苗でストライプが出ると大きくなっても消えることはありません(と思います)。ですので、この子はストライプ確定です。やったね。
ということで、現時点で既にピッチャー形状、色合い、ストライプと有望な形質を示してくれそうな予感がします(親バカ)。今後の生長が楽しみですね。
[追記]その後の記事。少しだけ大きくなりました。
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