Nepenthes veitchii Bario Y's 病み上がり (追記あり)
今回は、国内で流通するバリオ産N. veitchiiの優良クローンの一つ、N. veitchii Bario Y'sがピッチャーを付けたので、それを記事にします。
N. veitchii Bario Y's the latest pitcher. still small, but promising |
これは、ヒーローズピッチャープランツさんが定期的に挿し木増殖して販売している個体です。
【追記】 山田さんによるとこのN. veitchii Bario Y'sは、N. veitchii 'Akazukin' x Bario stripe peristomeと同じものだそうです。ヒーローズさんは恐らく1クローンを挿し木増殖して販売しているんじゃないかと思っていますが、確証が持てないため上の記述を削除しておきます。(追記終わり)
昨年購入して以来、しばらくの間ぐずついていまして、最近やっと調子を取り戻してまともなピッチャーを付けてくれるようになったのでした。
症状としては、健康だった葉が次第に茶色く変色して次々と枯れていきました。農薬散布も定期的にしていたのですが、環境の変化等で体調を崩して常在菌にやられたのではと思っているものの、不調の原因を確実に見極められるほど栽培経験が足りていません。秋口だったので、元々気候が変化していく時期のストレスに、栽培環境変化も重なったものとは思いますが。
本来N. veitchiiは全く栽培が難しくはない品種ですし、海外から長旅で輸入したばかりのひよっこの未順化苗というわけでもなく、むしろ、いつも管理の行き届いた良好な状態で植物が届くヒーローズさんの株でも、わが家では導入後に調子を崩すことがあるので困ってしまいます。栽培環境も腕前も十分でないことが露呈していますね。
傷んだ葉が、不調の時期を物語っています |
大きく成熟した主茎をカットした跡があったことから、この苗はどうやら株元の脇芽を残した個体のようで、根の発達も万全と思われ、上手な方であれば既に順調な生育にのって大きな葉とピッチャーを展開している頃でしょう。。。
フタが開いてきて、「キレイなストライプが入ってる~!」となるこの瞬間が個人的に結構好きです。まあ、このクローンは既に良いストライプが入ることは分かっているんですけどね。
N. veitchii Bario Y'sのストライプは、襟全体に満遍なく、細く繊細に入る場合が多くて素敵です。この後、襟は後ろに巻いていきます。ボディの赤みも中々のもの。
N. veitchii Bario Y's a juvenile pitcher |
このクローンの性別は♂であることが既に分かっています。ヒーローズさんが様々な交配の父株として使用していて、これまで何度か記事にしてきた実生のN. veitchii Barioもこの株の血を引いています(N. veitchii BE-3646 x Bario Y's)。bijou nepenthes: Nepenthes veitchii Bario (Seed Grown) 急に色気づく年頃
この子孫を見るだけで、交配親として高いポテンシャルを持ったクローンだということが如実に分かりますね。
やや葉焼け進行中… |
株が成熟してくれば、ピッチャーは丸っこくなり存在感のある姿になります。上手く開花まで持っていければ、わが家でも交配とかしてみたいですね。果たして何年先?
【後日、追記】
最終的に、今回のピッチャーはこのような感じになりました。うーん、かっこいい。
0 Comments