Nepenthes veitchii BE-3734 'Bario Highland' (Plant 1) 生長遅い個体

By b.myhoney - 11月 05, 2021

スリランカのBorneo Exoticsがリリースしている昔からある方のバリオ産N. veitchii、BE-3734。

わが家にはBE-3734が2株おりますが、無ストライプ、単色個体のこの子。

N. veitchii 'Bario Highland' BE-3734 (Plant 1: maybe yellow peristome)


参考までに前回の記事と、もう1個体の記事。

Plant 1(前回の記事)

bijou nepenthes: Nepenthes veitchii BE-3734 'Bario Highland'

Plant 2(別のストライプ襟個体) 

bijou nepenthes: Nepenthes veitchii BE-3734 'Bario Highland' (Plant 2) 

植え替えを敢行

前回と比較すれば分かりますが、植え替えをしています。

この株、購入したまましばらくはスリット鉢で育てていまして、細粒鹿沼に単用で植えてあると思っていたのですが、以前鉢を倒してしまい用土を少しこぼした際に、実は根の周りがミズゴケで覆われていることに気付きました。

そして、そのミズゴケが傷んでいる様子が目に入ったのです。

ネペンテスは根を痛めるとしばらく調子を崩す種類が多く、N. veitchiiもそう言われる種だと思います。劣化が進んだ用土から根に腐りが入ってはマズい…と思い植え替えを敢行しました。

鉢から抜いてみると、根の大部分はミズゴケ内に留まっているという、ミズゴケ+砂利植えでありがちな状況でした(写真撮っておけばよかった…)。

Newly opened tiny pitcher


新しい用土には乾燥ミズゴケを使用。わが家の環境に限定すれば少し小さめの素焼鉢にミズゴケという組み合わせがもっとも地生N. veitchiiに合っている気がするのです。水持ちの具合、乾き具合の把握しやすさ、用土のエアリーさがなんとなく本種にちょうど良いと今のところは思っています。

【追記】後日、上記見解を少し改めることになる経験をしました。焼き物は温度的に非常に優秀な鉢なのですが、根が張り付いてしまうのがどうもこの種には痛い。鉢選びも試行錯誤中です。

bijou nepenthes: 小さめの素焼鉢+ミズゴケの組み合わせについて思うこと(ネペンテスの栽培用土と鉢)

- 追記ここまで -

N. veitchiiは乾かし気味の管理というのが定説ですので、セオリー通りミズゴケ表面がカラカラになるまで潅水を待って根の蒸れを防ぎます。根の伸長を促す効果もあります。


最新の袋(といってもしばらく前に完成しました)は用土の上に鎮座しています。このサイズで既にスクアットな形状を見せていますので、成熟すれば真ん丸ピッチャーになることが高い確率で期待できると思います。個人的には優秀なリリースだと思いますね。

この子、おっそい

しかしこの個体、生長が遅いんですよね。およそ2ヶ月にピッチャー1つのペース。

同じBorneo Exoticsのビーチ・バリオであるBE-4033はこの個体より小さいというのに1ヶ月に1つのペースで展開するので、やはり遅いんだと思います。植え替えで根をいじる前からこのペースでしたので。

考えられるのは「この個体女の子だったりして」という説ですが、ピッチャー形状とか大きさ的に♂濃厚な気がしています。もう1つの緑系バリオも比較的遅いので、性別関係なく緑系は遅い?

いずれにしても、このペースでいけば性別が分かるのはかなり先になると思いますので、気長に待つとしますかね。ネペンは忍耐の趣味ですから。


環境が理想的ではないのでピッチャー上部は枯れていますが、下半分はまだ生きています。色合いが汚い…。この真ん中のピッチャーは1年以上前から付いているので、良い環境であればピッチャーはかなり長持ちするのだと思います。


次の葉は展開を終え、蕾を膨らませようとしています。葉がぐるんとうねって地を這おうとしているように見えるのはバリオのN. veitchiiだなぁと感じさせますね。

【2022.07.22 追記】

次の記事を書きました!

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