Nepenthes veitchii Bario (Seed Grown) 急に色気づく年頃

By b.myhoney - 3月 21, 2022

つい最近記事にしたばかりのような気がするこの実生個体についてですが、この1ヶ月ちょっとの間にも思わぬ進捗がありました。

この前の記事
bijou nepenthes: Nepenthes veitchii Bario (seed grown) 寒さは底を打った? 

この個体によって、1ヶ月前の記事との間にはたった2記事しかアップしていない(つまり2週に1度の更新ペース…)という失態を犯していることに気付かされたのですが、多忙でなかなか更新の時間が取れないでいたのでした。春になって少しずつ植物も調子を上げてきたような雰囲気がありますので、もう少し頻度を上げて更新していきたいなと思います。

さて、この個体はヒーローズピッチャープランツさん(HIPS)が交配した実生のN. veitchii Barioで、母株にはBE (Borneo Exotics)のグリーン系実生個体であるBE-3646、父株には山田食虫農園さん(Y's Exotics)から昔導入した赤系の系統を用いたそうです。

導入からここまで、グリーン系の小さなピッチャーを慎ましく付けてきたこの株。幼苗の割に生育が早く、毎度少しずつではありますが形を変えるピッチャーに楽しませてもらってきました。

Pitchers so far under my care

しかしここに来て突如ピッチャーの色合いが変化し、綺麗なピンク色にキャンディ・ストライプの襟を持つ華やかな姿を見せてくれました。これまでよりも大きな歩幅で生長の階段を登ったような感覚があります。

まあ、でもよく見てみればこれまでの袋もフタが赤っぽかったりと、その兆候を匂わせてはいたのですが、あまりに急な変化。

N. veitchii BE-3646 (Bario, seed grown) x veitchii Bario Y's
The cross was done by Hiro's Pitcher Plants (HIPs).
今回の袋は蕾の頃から赤みが際立っていました。その後、蕾が大きくなるにつれ色は次第に薄くなります。


襟のストライプは密でコントラスト高め。このサイズの株で早くもポテンシャルを示してくれているので、将来への期待が高まります。


この個体は子株の割に生育が早く、強健な個体を引いた可能性があります。実生の中には性質が弱くなかなか大きくならない個体もあると聞きますので。また、ピッチャーを付ける度にサイズも順調に大きくなっていることや、陽の入りにくい冬季の間も順調に葉を展開したところなども、生育の旺盛さを感じるポイントです。

葉に対するピッチャーサイズも大きく、これからの季節にしっかりと陽に当てることでこのまま私好みのがっしりとした株に育ってくれると嬉しいです。


サイドビュー。ネックは高くなりそうな予感。2つ前の袋(右側)と比べて順調にサイズアップしているのが分かります。


昨年9月に書いた、この株の最初の記事

bijou nepenthes: Nepenthes veitchii (Bario BE-3646 SG x Bario Y's) HIPS

において、私は既にこう書いていました。

ということで、現時点で既にピッチャー形状、色合い、ストライプと有望な形質を示してくれそうな予感がします(親バカ)。今後の生長が楽しみですね。
見る目が確かだったことが裏付けられたかっこうです ←

 

…と、冗談はさておき、本種は大きくなるほど見た目や色が変化することは知ってはいましたが、ここまで急激に変わるとは思いませんでした。まるで、中学まで地味子だったのが、高校入学して迎える最初の夏休みに化粧したり髪を染めたりと急に色気づいて垢抜ける様を思い浮かべました。いわゆる高校デビューというやつ。

これからどんな大人女子(?)に変化していくのか、折を見て定期的に成長記録をつけていきたいと思います。

【追記】次の成長記録を付けました!

bijou nepenthes: Nepenthes veitchii Bario (seed grown) HIPS

最近、頻繁に記事にしている気がしてならないのですが、またこの子の登場です。 このバリオ産N. veitchii同士のクロスはわが家では生育が早い方で、順調に葉を展開してピッチャーを作ってくれるので、ブログの題材としてはとても有り難い存在です(笑) 急にステップアップした前回に引き続き、

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