Nepenthes veitchii Bario x peltata 'konan' いい色

By b.myhoney - 1月 02, 2022

新しい年が明けました。今年も時間のあるときに、マイペースに更新していければと思います。

さて、この前記事にしたばかりのようにも思いますが、この植物にピッチャーが完成しました。

N. veitchii Bario x peltata 'konan'
establishing new pitcher

今回の袋は導入した際についていた蕾が完成したものです。導入に伴う環境の変化に苦心しながらなので若干小さくはありますが、奇形などにならずきっちりと完成させました。

上の写真にも示すように始めの頃は色が薄く、全体的にすらっとした形をしていましたが、徐々に色鮮やかになり形状も丸みを帯びてきます。

袋が丸みを帯びるのに伴って、それの力学を受けるように襟が「く」の字に折れ曲がります。

全体的にピンク色が強くなる中で袋の下部に線状の色が残っていますが、ここは金網に隠れていたところ。日照が色づきを駆動していることが伺えます。


クリーム色とクリムゾンレッドの繊細なストライプが目を引く襟。

ピッチャー形状は前回の袋に比べてまだすらっとしていて、もう少しぼてっとしそうかなと思います。


蓋の後ろ側には、長い突起が伸びています。これはペルタタにもしばしば見られるものであり、父親の特徴を受け継いだ部分と思われます。

ただ、ビーチ・バリオにもたまーーに見られる個体があります。そもそもこれ、何のためにあるんですかね。

熟成すすむ古いピッチャー



前回のピッチャーは熟成が進んでワインのような深みのある赤色へと変化しました。

フレッシュなピッチャーの鮮やかなピンク色も良いですが、個人的にはこの色もけっこう好きです。襟の色も黄色と濃赤のコントラストが印象的。

old pitcher with white secretions on the lower surface of the lid

蓋の形とか蜜腺の模様なんかはN. veitchiiっぽさがあるんですが、N. peltataでしばしば見られる白い固形状の蜜が分泌されています。N. lowiiで見られるのが有名なやつです。

前回の記事で「ペルタタにも白い固形物が出るみたい」と書きましたが、原種でもそれほど広く指摘されている習性ではないような気がしており、まさかわが家の交配種でも出るとは思っていませんでした。ちなみに私にはこれを舐める勇気はありません…。

大きさがそれほどなのはさておき、この時期でもピッチャーを気にせず付けてくれる交配種は育てていて楽しいものですね。

【追記】新しい記事を書きました↓

bijou nepenthes: Nepenthes veitchii Bario x peltata 'konan' 栽り直し

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