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Nepenthes veitchii BE-4033 'Bario Highland' grex-2 小さな進捗

By b.myhoney - 10月 08, 2021

スリランカの世界的ナーセリーBorneo Exoticsがリリースした最新のBarioフォームのN. veitchii(いわゆるネペンテス・ビーチバリオ)がBE-4033です。

最新N. veitchii Bario (BE)の両親

彼らのN. veitchii 'Bario Highland'にはBE-3734という人気リリースがありましたが、それとは異なる両親を用いた交配ということでgrex-2ということになっています。

わが家のBE-3734(1号機)

母株はピュアゴールドのID# 0225という個体、父株はゴールド地に赤いストライプのID# 0202。いずれもバリオ産。

Parents of BE-4033 release (via Borneo Exotics)

数多くのクローンのアソートであり個体差は大きいものの、父株の性質のためかBE-3734よりもはっきりとしたストライプが入り、ピッチャーの色も赤みを帯びるという個体が割と多いように思います。

生長とともに化ける

私の個体は、販売時に付いていたピッチャーが長細い形状で色味も微妙だったせいか、襟のストライプははっきりと入っていたにも拘わらずかなり安価に入手することができました。

しかし、その後すぐに丸っこい形状で濃いピンク色のピッチャーを付けてくれたというお買い得感溢れる良い子です。N. veitchiiの幼苗のピッチャーは不安定で当てにならないわけです。

前回の記事はこちら

bijou nepenthes: Nepenthes veitchii BE-4033 'Bario Highland' grex-2 

生まれ故郷のBarioは一年を通じて昼間25℃、夜間18℃程度の気候なので、日本の暑い夏場は枯れこそしないものの暑がります。

その暑い夏を乗り越えて、小さいですがピッチャーを付けました。

N. veitchii BE-4033 'Bario Highland' grex-2 (Borneo Exotics)

開きはじめ。ほのかなピンク色。

a new pitcher of my small but promissing BE-4033 'Bario'

前回の記事よりも一段と襟は成長し、N. veitchiiっぽさが増しました。


日照を浴びて少し色乗りが良くなりました。

この小さな株にして将来有望に見える袋が付いているあたり、この交配はやはり優秀ですね。BEの個体なので袋の形状も丸くなると見ていいと思います。

a whole plant of BE's 'Bario' grex-2
still remains small but looks healthy

湿度低め日照強めの過酷屋外栽培とあって草体は小さいままですが、環境に適応してきたように見えます。


新しいピッチャーも準備中。これが完成したらまた記事にします。

それにしても、島内に幅広く分布して低地性から中間地・高地性まで様々なフォームがある中で、このバリオのコミュニティ付近にある個体群だけが特に丸くなるのは何故なんでしょうね。不思議です。

登攀したり着生せずに地を這うような独特の生育特性も、ピッチャー形状とセットになっている気もしないでもないですが。どうなんでしょうね。

[追記]その後、新しいピッチャーが完成しました!

bijou nepenthes: Nepenthes veitchii BE-4033 'Bario Highland' grex-2 最近のようす

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