Nepenthes veitchii BE-4033 (Plant 2) 良いGrex
ここ最近はプライベートの関係で時間がなかなか取れず、ブログの記事を書くどころか植物のケアをするだけで精一杯という状況なのですが、それでも撮りためた写真が渋滞しているので機を見て書いていきます。
気温はとっくに保温が必要な季節ですが、実はまだヒーターを仕込めずにいます。それでも屋外でストレスを与えながら育ててきた植物たちは、最低気温10℃程度では生育こそ鈍るものの命に別状はありません。
それでも気温がまた下がる来週半ばぐらいまでには流石にヒーターを稼働させようと思います。
さて、スリランカのBorneo Exotics (BE)が販売するBE-4033は、バリオ産N. veitchiiの両親を使用した同種間交配の品番です。
ネペンテスの世界では、交配に使用する親の組み合わせをGrex(グレックス)と表現しますが、この品番の成長した姿がぼちぼち色々なところで見られるようになり、明らかに優秀なグレックスだなというのが私の感想です(もちろん個体差はありますが)。
本種はオーストラリアExotica Plantsや米国などを中心に、近年素晴らしい個体群が続々と作出されていますが、BEのこのリリースはフラスコ苗(無菌播種)によるコスパも含めて実に優秀だなと思わざるを得ません。というわけで、2つ目を仕入れてしまいました。BEも侮るべからず。
入手してすぐに付けたピッチャー。まだ幼いながら襟にはストライプが発現しており、発色の良さも伺わせる雰囲気を漂わせています。
仮にこの段階でストライプが無くても生長に伴ってある段階から現れるというパターンはありますが、その逆、つまり幼い時代にストライプが発現しているのに将来永続的に消えてしまうということはありません。すなわち、遺伝子的にストライプ襟が確定ということです。
その後、植え替えショックが癒えた後についたピッチャーがこちらです。襟がやや幅広になりそうな雰囲気が出ました。ストライプも濃くなりそうな気配が。
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N. veitchii BE-4033 'Bario Highland' grex-2 (Borneo Exotics) |
次のピッチャーではさらに濃淡のある縞々に。
本品番の傾向として、襟がフレアに広がり後ろに巻き込まない個体が多く、またコントラストの強いストライプ襟を持つ個体がしばしば見られます。私が持つもう一株のBE-4033もそういう傾向がある個体です。
この個体も幼いながらに将来が楽しみな特徴が現れています。早く大きくなった姿が見てみたい!
そして最新の(といっても写真は少し前に撮影)ピッチャーです。
やはりこの小さいサイズで密な細かいストライプが入るのは印象的です。
草姿もピッチャー形状もまだまだ幼苗のそれの域を出ていませんので、このあとどのように化けていくのかは分かりません。楽しみに思う気持ちを胸に抱えながら、じっくりと腰を据えて育てていきたいと思います。
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